パチスロのタイマー疑惑。
真偽は定かではないが、度々噂されている。
よく言われるのがユニバの新台。
新台期間の機械割が甘いと言われることが打ち手からも、ホールからも言われている。
頻度の多さから、「タイマーなるものが搭載されているのでは?」と噂されるように。
それとは逆に、新台期間を過ぎた後に発動されたと言われている、「逆タイマー事件」が記憶に新しい方もいるのではないだろうか?
これはSANKYOのパチスロIS(インフィニットストラトス)ですね。
ISが新台として導入された頃は、出玉感が全くない爆死報告ばかり上がっていた。
普段から新台入れ替えで設定を使ってる店でも同様であった。
しかし、新台期間が過ぎた3日目頃から爆裂報告が相次ぐように。
ユニバ台の新台期間中に発動するタイマーとは全く反対の挙動だったため、「逆タイマー事件」と呼ばれるようになった。
そんなタイマー疑惑を、日夜プログラミングを本職とするIT屋が深く考えてみる、そんな記事だ。
そもそもパチスロにタイマーを付けることは可能なのか?
本職プログラミングをする私からすれば、タイマーをつけることは可能だ。
むしろ楽勝と言っても過言ではない。
前提として、パチスロ機はプログラムで動く。
なのでタイマーを付ける時はプログラムに細工さえできれば問題ないのだ。
さて、付けれることが分かったところで軽くプログラムの基礎に触れさせてもらいたい。
プログラムの基礎としては、条件式、判断式、ループ式さえ理解できれば簡単に組み立てられる。
一見すると難しいと思うかもしれないが、簡単に説明させてもらう。
条件式と判断式
鉄拳デビルverのフリーズ抽選を元に説明しよう。
この場合、条件式となるのが、
・レバーを叩いた時のフラグがフリーズフラグだったかどうか
判断式に当てはめると、
・フリーズフラグに当選した場合
・フリーズフラグに非当選だった場合
に振り分けられる。
フリーズフラグに当選したら、リールロック3段回を経てフリーズする。
フリーズフラグに非当選の場合、フリーズ以外のハズレや小役を抽選する。
簡単に言うと、条件式が「なんのフラグを引いたか」、判断式が「そのフラグを引いてどういう結果を出力するか」である。
ループ式
鉄拳デビルverでフリーズフラグを引いたとしよう。
フリーズの恩恵は、「ストック5個+毎G80%ループのストック抽選」である。
ループ式が出てくるのは、「毎G80%ループのストック抽選」
なので、ループ式に当てはめると
・80%を取りストックに当選(継続)
・20%を取りストックに非当選(非継続)
となる。
ここまでがタイマーのプログラムに関わる前提だ。
タイマーを付けるには?
タイマーの前に軽くパチスロの検定について触れておく。
検定についてホントざっと読んだ感じだと、「ある規定の元17500G試行して、規定内の動きとなっていれば合格」そんなイメージ。
そして、検定が通るとプログラムの改変は認められない。
そりゃそうだ笑
出玉率を超抑えたプログラムで通して、後から爆裂機になんて変更されたらユーザーは嬉しいけどホールからしたらたまったもんじゃないからね。
裏モノ疑惑の初期基盤イミソーレはどうなんだというのはありますがね‥
という事で、この条件の中、どうやってタイマーを捻じ込むことができるか…。
ここからは推測の元、語らせてもらいます。
そもそも、タイマーなるものが搭載されているとしたら、何故検定で見つけることができないのか。
答えは簡単。
プログラムを見ずに、17500G回した結果しか見てないからだ。
まずIT屋の観点から見ると、17500Gしか試行されないのであれば不正し放題としか思えない。
検定が本当に17500Gで終わるという前提であれば、新台期間に合わせてタイマーを付けることは容易。
こんな感じにね。↓↓↓
①トータルの回転数が17500G未満 もしくは
トータルの回転数が100001G以上→②へ
トータルの回転数が17501G~100000G→③へ
②設計値通りの出玉率
③設計値+1%の出玉率
チョロすぎワロタ。
こうすれば、検定通った期間はタイマーが発動しないが、新台期間中の100000G以内であれば設計値よりも機械割を高くできます。
100001G以降は、通常の設計値通りの機械割となるためタイマー完成です。
タイマー自体は、たったこれだけの条件式を追加するだけで実現可能。
タイマーなので、タイマー期間が終われば通常の挙動に戻るだけです。
もしくは、本当のタイマーみたいにすることも可能だ。
多くの電子機器には、ほぼ100%カレンダーと時計機能が搭載されています。
ユニバの台は、履歴の過去データを参照でき日付ごとに使った設定を確認できる。
仮に、新台のホール導入日が1月11日だったとしよう。
その場合、
➀パチスロ台の日付が1月11日〜1月18日の場合→➁
それ以外の場合→➂
②設計値+1%の出玉率
③設計値通りの出玉率
とすれば、こちらも実現可能。
タイマー自体付けるとしてもコストがかかると思われるかもしれないけど、プログラムにちょちょっとコードを追加するだけで実は実現可能です。
あくまで推測でしかないけど、自分がメーカーだったらこれが最速だと思う。
逆タイマー事件のISなんかだとこの逆であろう。
①トータルの回転数が100000G未満→②へ
トータルの回転数が100001G~150000G→③へ
トータルの回転数が150001G~→➁へ
②設計値通りの出玉率
③設計値+1%の出玉率
こんな感じで逆タイマーを付けることも可能だと思われる。
結局タイマーってホントにあるの?
結論は不明だ。
いつからか忘れたが、パチスロ機のプログラム解析は現在著作権でNGとなっている。
雑誌なんかでも出している解析値なんかも、メーカーから公表された値というだけだから実のところメーカーしか真偽は分からない。
昔は普通に中身を見て、本当の解析だったらしいけどね…
余談ですが、昔の基盤解析を元に吉宗の体感機でのゴトが流行った。
やり方は、基盤を解析して乱数の位置を把握する。
そうすることで、ボーナスの乱数付近にある小役を把握できる。
後は体感機でその小役付近の乱数を掴めたら、近い位置でレバーを叩く。
すると、数G〜数10Gで711枚のビッグ確定。
ビッグ中も、7揃い、JACハズレ、俵8連付近にある乱数を掴めれば連チャンも可能。
ゴトされた時は恐ろしいくらい出てしまい、島封鎖をするホールが後を絶えませんでした。
メーカーとしても、ゴト対策でレバー下に体感機防止のプラスチックケースをはめることで対策してました。
これで吉宗ゴトは一端終焉しましたが、恐ろしいのは自分で乱数を掴む化け物が現れたようで‥
吉宗のビッグでは、JACゲーム中に俵8連させると、ビッグをストックする性質がありました。
JACゲーム中は、リプレイと俵の2種類が存在しており、俵を8連続揃える確率は、1/2の8条で1/256。
完全な乱数のタイミングでしたが、これをほぼ完璧に捉えて自力で俵を8連させるというもの。
こちらもホラなのか、本当かは不明。
だけど、今の乱数と違って昔の機種は乱数が掴みやすかったようです。
梁山泊によるモンスターハウスで玉1個から大当たりを射止めるケースもあったのであながち本当かもしれません。
タイマーとは話がずれましたが、タイマーを付けるとしても上で書いた通り容易に実現できます。
やり方自体があってるかも不明だし、そもそもタイマーがホントにあるのかすら不明だけど。
でも、タイマーがあることで打ち手の印象もよくなるし、稼働も付きやすくなる可能性があるのならそんなに悪いものではないかもしれません。
今は情報化社会だから、良い評価も悪い評価もすぐにアウトプットされる時代。
新台として世に出すのであれば、初っ端に良い評価を求めるのが開発者冥利なのではなかろうか。
特に最近のパチンコの実践報告だと、昔ではあまり聞かなかった8万発〜10万発報告をよく見ませんか‥?
あながちどの機種にもタイマーはマジであるのかもしれません。
基盤解析のやり方は不明だけど、いつかはパチスロの中身を解析してみたい…